氷河期なら節約しかない

氷河期世代が生き残るためのライフハックを書いていくのが本ブログのコンセプトですが、今回は生存のためのキモとなる考え方を掘り下げて行きたいと思います。

企業が破綻するのはなぜか

話しはとびますが、企業が破綻する時の典型的な流れを、共有します。

 

景気が良くなった(と勘違いした?)ため、設備投資を思い切って実施しよう

仕事の都度毎回○○万円払うなら、月々○万円の方が得だしね♪(A)

売上が減少傾向だけど、経費を削減したし良かったよ

あれ、お金が足りない…

 

賢明なる氷河期の同胞達は(A)が分岐点だったと気がつくと思います。

 

何が問題だったというと、仕事の都度支払っている変動費(逆に言えば仕事が減れば支払い義務がなくなる)から、仕事があろうがなかろうがお金が出ていく固定費に切り替えた事です。

 

もちろん、企業経営ではこの判断が一概に悪いとは言えませんが、分岐点だったことは否めないと思います。

個人の家計に置き換えると

さて、これを個人の家計に置き換えると(A)の分岐点は、給料が上がったとか、ボーナスが出たとかになると思います。

 

具体的にはちょっと景気が良くなったときに、ローンで車を買ったり、家賃の高い家に住み替えたりするという事です。

 

これが死亡フラグになっているというわけです。

 

お金が入ってこないときにでも、お金が出ていくという事の怖さを分かっていない人が多すぎます。

 

とくに、我々の世代は割を食わされているので、一時景気が良くても簡単に暗転するというのを何度も味わっているわけですから。

 

ちょっと前にも、我々氷河期世代に対する積極的な棄民施策が功を奏し、氷河期世代の代わりとしてきたいした外国人労働者もあまりの労働環境の悪さに来てくれなくなったあげく、案の定労働力が足りなくなったことを契機に、氷河期を救え的なかけ声で慈悲深くも我々世代の雇用を確保する施策も、コロナで有耶無耶になってしまったという経験をお持ちのはずです。

 

とすると、我々氷河期世代が生き延びるためには固定費を蛇蝎のごとく嫌って、身軽にする事が重要になります。

固定費削減のレシピ

○本丸は家賃

先ずは、安い物件に引っ越しましょう。何も大家を肥え太らせるために月収の1/3以上も家賃として支払う必要なんか無いのです。

 

考えてみてください。1/3を家賃で払うと言うことは、税金やらなんやらを考えれば月の半分を他人のために働いているのと同じです。

 

月に、四週間働いているとしたら二週間はただ働き。年12ヶ月働いているなら6ヶ月は他人のため財布のために働いているのです。

 

こんなバカなことはすぐに止めて、家賃の安いところに引っ越す事を検討すべきです。

 

というと、「環境がいいからさ…」などと言って引っ越さない人がいます。でも、それならば、家賃の値下げ交渉をすぐにすべきです。

 

2020年現在、我が国は毎年50万人も人口が減っています。

 

他方、公益財団法人不動産流通推進センターのと右傾によると、我が国の民間借家数は右肩上がりで増加しており、平成20年に1,337万戸だったのが平成30年には1,530万戸となっています。

 

需要と供給の法則を持ち出すまでもなく、いつ契約したかによらず今の家賃は明らかに割高になっているはずなのです。

 

まして、今回のコロナ禍です。大家も空き家にするぐらいならと値下げ交渉に応じると見る事ができます。コロナで困窮しているなどと言って交渉をする価値はあるでしょう。

 

応じてくれなかったらどうするですって?そんな薄情な大家にお金を払う必要あります?さっさと引っ越して家賃相場へ下げ圧力を掛けましょう。

 

○クルマ?

次にクルマです。某T社が○兆円の利益を上げたなどと、喧伝していますが、その為に利益を献上する義理など無いはずです。

 

さっさと売り払う等検討しましょう。

 

事実ベースで考えてみましょう。クルマに年24万円かける位なら(車検、保険代、駐車場代、ローンの支払いなどこれぐらいはスグにかかりますよね?)毎月タクシーを2万円乗っても同じなんですよ?

 

○保険

保険は最小限だけのこして解約しましょう。いざというときに備えるといいますが、わずかな貯蓄すらできない現状こそがそのいざという時です。

 

最悪、公的扶助がありますので、そこまで心配しないように。

 

○通信費

まさか大手携帯キャリアを使っている人はいませんよね?もしいたら、すぐに格安キャリアの料金を確認することです。

 

確認したら、大手携帯キャリアに貢ぐ気なんか無くなる事請け合いですよ。

気力が沸かない人へ

と色々書いていますが、そのような検討する気力すら沸かない人がいるのです。

 

そのような人はとにかく仕事で全精力を消耗しないように1ヶ月心がけてください。

 

仕事なんか、本質的には「金を払ってでも他人にやらせたい事」でしかない為、楽しいわけがないんですから。

 

くだらない意識の高さを持たずに、気力と体力をちゃんと残して帰宅する事だけに集中してください。

 

「自分が全力を尽くさないと会社が傾く」ですって?その会社は従業員の献身を引き出す事にかけては一流かも知れませんが、それが本当だったら、経営としては下の下ですね。

 

人は一定の確率で働けなくなる可能性がある生き物です。(事実としてそうです)。

 

それなのに、誰か一人が抜けたわけでなく、単に全力を尽くさないだけで傾くような経営をしているなら、そんな会社は我が国全体の生産性を下げている社会悪だと、士業的には思いますよ。

まとめ

固定費的に集金するビジネスは極めて効率がいいビジネスです。逆に言えば、その養分に氷河期世代の我々がなる必要などありません。

 

通帳やクレジットカードの明細を見て、毎月お金が固定的に出ていく支出を見直しましょう。

 

その一歩があしたの我々を救うのです。