あなたの敵は経営者ではなく、先輩や上司だという身も蓋もないお話

気がついているかも知れませんが、職場であなたよりも年次の古い先輩や上司はあなたがパフォーマンスを上げることを恐れています。

 

なぜならば、あなたが高いパフォーマンスを上げてしまうと、自らの存在意義が脅かされるからです。

 

その結果、じぶんこそがリストラ候補になるかも知れませんし、閑職に追いやられるかも知れません(余談ですが、閑職ってわるくないんですけどね)

 

そのためあなたが卓越した成果を上げるようなことをあの手この手で妨害してきます。

 

もちろん、露骨にはやらないでしょうけど、やりかたはいくらでもあることを賢明なるあなたなら知っているはずです。(だってあなたも、新人あいてに同じ事をやっているはずですし、やっていないとしたら、あなたの職場環境がかなり良いか、あなた自身がかなりのお人好しかのどちらかです)

 

これを責める事は誰にもできません。なぜならば、そのような構造をつくり、放置している経営陣に問題があるのですから。

 

そして、私たちみたいな士業は、その構造をしたり顔で指摘して(場合によっては使い古された改善案を提案して)フィーを頂戴するのです。

経営者目線という言葉

経営者目線という言葉は経営者と同じように高い意識を持って働くことが必要であるという文脈で使われています。

 

本当の意味の経営者目線なんか持ったら、雇われ人なんかやめて独立するか、雇われ人としての最適解を目指す(投入労働量と産出量の調整をする)はずです。

 

それなので、経営者目線という言葉は「(もし自分が)自社の経営者だったら(自分も含めて働く人を活用して)どうやって稼ぐか」というまやかしのために使われています。

 

そして、コンプライアンスとか経営者目線よりも上位にある概念を無視し、経営者目線を振りかざしてサービス残業を肯定したりするわけです。

 

これは労働力の不当廉売なので、全ての働く人に対する裏切り行為であるのですが、やっている本人は悦に入ってこのことが分からないのです。

 

そして、それをこじらせてしまうと、後輩や部下にそれを強要する(空気を作るのも広い意味で強要です)という行為に出るのです。

 

もちろん、我々士業としてはそんなコンプラ違反を犯す事はおすすめしませんし、経営陣も分かっています。(経営陣が求めるのは、『キレイに』利益を上げることであって、『違法』に利益を上げることではないですから)

 

ですので、そのような行為をする人は案外報われないんですよね。

 

そしてさらにいえば、この経営者目線という言葉自体あんまり経営陣は使っていなくて、中間管理職の人が使ってる印象すら受けます。

 

なので、そのような悪しき労務管理から脱却するためには、(間違った方向に)意識の高い人材に考え直してもらう必要があるのです。

だれがあなたに権威を与えたのか?

また、苛烈なパワハラをする人がいます。その人が雇ったわけでもなく、人事権すらない人なのにたまたま配属された部下や後輩につらくあたるような人です。

 

このような人は会社から与えられてもいない権威を騙っているだけですので、大悪党だと考えて良いでしょう。

 

本来、このような人物をそのポジションにおき続けている経営陣こそ責められるべきですが、悠長なことを言っていないで身を守る必要があります。

 

その為には、パワハラをできない空気感を作ると共に、パワハラ人材は悔い改めていただく必要があると考えます。

解決策

優しい世界では、上のようなことをやめましょうね。みんなに優しくしましょうといって世の中が改善します。

 

しかし、ここは氷河期世代を世代ごと自己責任の一言で切り捨てるような社会です。なので、以下のように空気感を変えるしかないと考えます。

 

・間違った経営者目線を持っている人を冷遇する空気を出す

その人達は、自分自身に酔っているので「痛い奴」とかいう消極的な評判だけではあまり効果がありません。

 

そのため、積極的に冷遇していく必要があります。(もちろん、行動と人格は別ですので、間違った経営者目線という行動だけを冷遇してくださいね。)

 

パワハラは許さない空気感を醸成する

パワハラを許さないのは、社会正義のためです。その人が雇ったわけでも給料を払っているわけでもないのに、圧をかける人間がでないようにするのは経営陣の最低限の仕事ですが、それができていない経営も多いです。

 

そのため、パワハラのコストを高めていくことが重要となります。

 

 

経営者向けのお話では、こういった問題社員を生まないマネジメントをしましょうというきれい事で終わるのですが、働く人の立場では、そのような事をする輩を空気感で締め上げることが重要です。

 

あ、社長自体が上記のような行動を取るようならその会社は持たないので粛々と転職の準備をしましょう。

 

そんな社長の下で働かないというのも、社会を変える積極的な行動なのですから。